こんにちは。
チームラブ代表、木脇でございます。
最近、ブライダルスタイリストに対する教育の場が、
ほんの少しだけですが増えてきました。
やっとかよ!!!遅いわー!とか、思っております。
さて、ほんの少しでも増えてきたことは良いのですが、
その内容は、今の時代に適していますでしょうか?
時代変化が激しい今です。
現状は、刻一刻と変貌していきます。
それにより、社会のニーズは変わります。
スピードについて行ってますか?
変化に対応できる育成の内容でしょうか?
ブライダルの未来を、どのあたりまで具現化できていますか?
今までが、今までだったから信用できません。
申し訳ございません。
ブライダルスタイリストへの教育が適切であるか?
ひとりの人でもいいのです。
だれかが、真剣に、
心を込めて寝ずに考えてできた内容でしょうか?
そうであると信じたいです!
さて、「今までが、今までだったから・・・」
この根拠となる歴史をひも解いてみます。
1990年前後
花嫁衣装は平均的に4点レンタルする時代です。
時には、5点。
花嫁が高砂の席にほぼいない状態になります。
白無垢+打掛+振袖+ウエディングドレス。
5点レンタルの場合は、カラードレスが足されます。
99%和装をレンタルされる時代なので、
美容師さんからのご紹介があたり前の時です。
美容師さん達は、その技術を誇りながら、
更に上級レベルの技術を磨くのに力を注いでいました。
この頃は、美容師さんが良いと言う衣裳が良い!
この様な、妙な慣習がありました。
よって、ブライダルスタイリストは、
美容師さんが衣裳店へ来て
「この花嫁さんにはこれとこれが良いわ」
この鶴の一声で、花嫁衣装は成約になっていました。
全体の契約の半分はこのような契約の成り立ち方でした。
なので、ブライダルスタイリストは、
婚礼衣装の知識など無くても、
必要なだけの契約は成り立っていました。
そんな状況と重なって、チャペル式が、
徐々に動きを見せ始めました。
ドレスブランドや、デザイン、スタイルへの変化も現れ始めました。

1995年前後
チャペル式が急に増えてきました。
日本国内よりも、
海外ブランドのドレスがドンドン入荷し始めました。
それでも、まだ和装を着る花嫁は十分存在します。
白無垢+打掛(振袖)+ウエディングドレス+カラードレス。
レンタル衣裳も点数も、
1990年前後とは、少し変わりはじめました。
ブランドごとにイメージの違う
海外のドレスが増える事で、
ドレス小物にも変化が出てきました。
フランス、イタリア、スペイン、アメリカ、
このあたりのドレスが多かったです。
もちろん日本のブランドも健在です。
このころから、
小物を含む商品知識が必要になり始めました。
そして、その勉強が
社内にて先輩から後輩へされるようになりました。
この内容はあくまでも商品知識です。

そして、海外ブランドのドレスが入り始めたことにより、
日本のドレスブランドが商品に付加価値をつけ始めました。
「教育」です。
ただこれも自社商品を使った知識研修であり、
営業戦略のひとつでした。
でも、余分には感じなかったです。
他に教えてくれる人がいませんでしたから。
この頃から、コンサルタントの方が増えたように覚えています。
2000年前後
チャペル式が人気になってきました。
それと同時に、ハウスウェディングが増えてきて、
プランナーという肩書が定着し始めました。
和装は、写真結婚式の
安価な商品が急激な伸びを見せ始める初期状態です。
婚礼は、パックプランが
新しい商品の構成として見られ始めました。
衣裳は、有名人ブランドのドレスが、
地域限定購入仕入れの制約付きででてきました。
「これだけの点数を仕入れてください。地域限定にします。」
こんな感じです。
相変わらず、自社商品売込みのための
「教育研修」がくっついてきました。
ありがたいことに、私が所属していた組織では、
ブライダルスタイリストに対する
「教育」の必要性を理解している取締役のおかげで、
大きなメーカーさんの研修を
「一部の人間」は受けることができました。
こらは、知識研修とスタイリングの技術研修でした。
ここから、まだ続きはありますが、昨今
「知識」はネット上に山のようにあります。
現場にかけているのは、実戦で使う「技術」です。
戦うための武器だと思います。
スタイリングの技術もですが、それ以上に「接客」の技術です。
なぜならば、
現場は「接客の未熟さ」それで苦しんでいますから。

先輩から後輩へ、うまく伝授して、
うまく売り上げが伸びていれば、上手くいっているのだと存じます。
ですが、そうは思えない現場がほとんどです。
無理もないです。
先輩も見よう見まねの技術です。
弊社の研修にて
「初めて聞きました!」
「初めて知りました!」
ベテランのスタッフさんから頂くこの様な感想があります。
そして、現場は時代の先を読む余裕などはありません。
離職率が高い理由は、
根底に「教育」がお座なりにされていたからです。
見よう見まねの技術で、「先へ」間に合いますか?
間に合わないと存じます。
毒を吐きながら、現状に対する責任者の一人として、
まだまだ勤しむ覚悟がいると自らを律しております。
ありがとうございます。
ブライダルスタイリストの現場をずっと応援し続けます。
ブライダルスタイリストコーチ